グループ面接の考え方(入門編)
佐藤です。
就活解禁までおよそひと月というところまで来ました。
今日のお題は実践的なグループ面接の考え方です。
Q:グループ面接って何?
学生複数名に対して、面接官が1、2名形式で行う集団面接です。
主に選考プロセスの序盤に実施されることが多く、
その目的は “足切り” です。
Q:グループ面接の合格率ってどのくらい?
25%前後です。(もちろん企業により異なりますが)
50%の合格率だと “足切り” の効率が良くないですし、
10%になってしまうと “落とし過ぎ” て、人事が後々困ることになります。
4人1組の場合ならその組から1人合格させる
同じ組で2人合格させた場合は、別の組を全員不合格とするようなイメージです。
Q:グループ面接通過の秘訣は?
とにかく減点をされないことです。
グループ面接は1組あたり30分~1時間程度で実施されます。
その尺を1組当たりの頭数で割れば1人当たりのPR時間が計算できます。
(4人1組で30分の場合、1人当たり7.5分、事務連絡の時間を除くと約5分程度です)
ここで必要な視点は
学生にとってのPR時間=面接官にとっての評価時間
ということ。
グループ面接は選考プロセスの中で比較的優先順位が低い位置づけなので、
担当面接官はその企業の若手社員が多数を占めます(または社外に外注します)。
- 時間が短い
- 面接官の力量が拙い
- 一度に大量の学生を捌かなくてはならない
この条件の掛け合わせで「減点方式での評価方法」にならざるを得ません。
※短時間で粗探しはできても、その人の良い所を探すのは、プロの人事でも難しいのです
Q:評価のポイントは?
- 見た目の印象
- 話の内容
- 志望度
この3つをおさえておけば大丈夫でしょう。
100点満点の内訳に直すとだいたい
- 70点:見た目の印象
- 15点:話の内容
- 15点:志望度
という面接官が大半でしょうね。
見た目の印象値で合否はほぼ決まってしまっています。
Q:グループ面接を担当する若手社員は人事から何と言われているのか?
「各組の中から1人ずつ、“一緒に働きたいな”と感じる人物を選んでこい」
と言われています。
話の内容や志望度の評価の仕方を説明することはできても
人事担当者以外の社員は訓練が足りず、その方法を再現することができません。
「見た目の印象をもとに直感的に選んでこい」という雑なリクエストが精いっぱいなのです。
以上より、見た目の印象値の大事さが分かってもらえると思います。
自分がいかに減点されないように頑張っても、見た目の良い人物が同組だった場合、かなりの確率で不利な戦いを強いられることになります。
説明しておいてなんですが、全く本質的ではありませんね…。
減点をされないために周囲となるべく同質化して、(テンプレ的なスーツを着用し、テンプレ的な髪形をして、テンプレ的な笑顔と志望動機を忘れずに)なんとか乗り切ってください!