「就活関連のランキング調査」との付き合い方
佐藤です。
今回のテーマはこれから就活を始めようとする人達に、
まず知っておいて欲しいこと。
昨日、Vorkersより
「働きがいのある企業ランキング」
が発表されました。
今後、就活を進めていく上でこうしたランキングを
至る所で目にすることでしょう。
Q:就活の参考としてこうしたランキングを活用することをどう思うか
安易に参考にするべきではありません。
なぜならこうしたランキングは
調査対象に偏りがあるからです。
Q:どのような偏りがあるのか①
集計対象の話
例えばこのランキングは、「Vorkersに投稿された回答時に現職または1年以内に退職した社員によるレポート回答(48,975件)を対象データとして集計」と書かれています。
48,975件のレポートは48,975人の回答であると仮定し、
日本全体の雇用者を分母として割合を探ると、
48,975 / 58,650,000※1 = 0.08%
※1 総務省統計局労働力調査より2017年11月時点の日本全体の雇用者総数
「約1,000人に1人の意見」と同義になり、極めて限定的であると言えます。
Q:どのような偏りがあるのか②
誰がレポート回答を書いているのかの話
何か目的があり、その企業の内情や自身が思うことを他者と共有したい人
が書いています。
その目的は二極化すると考えられ、レポート回答を書くことで
プラス :その企業の評判を上げたい
マイナス:その企業の評判を下げたい
※単にレポート回答を書きたいだけの人もいるかも知れませんが…
のどちらかでしょう。
つまり
回答者の意思、感情によって相当のバイアスが掛かった情報
だと想像されます。
Q:他に注意すべきことはあるか
曖昧な表現をそのまま受け取らないということです。
例えばこのランキングで考えると
・働きがいとは何か
と考えることですね。
定義を考えるだけでなく、
「そもそも自分にとって働きがいって重要なのか」
と自問自答することも大切な思考です。
社会の最大公約数をとることが幸せであるという時代は終焉を迎えたと思います。
「他の人がどういっているのか」
ではなく
「自分がどう思うのか」
を大切に就活を頑張ってください!!