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就活ナビサイトの正しい使い方

佐藤です。

 

今日は「就活の味方」ナビサイトについてお話しします。

個人的には「就活を行う上ですごく大切なこと」を書いたつもりです。

 

Q:就活のナビサイトとは何か?

企業の求人情報が掲載されたインターネット上のプラットフォームです。

代表的なものはリクナビマイナビです。

 

Q:就活のナビサイトをどう使うのか?

企業の検索や、求人情報の閲覧を基本とし、

求人への応募(エントリー)や選考プロセス参加の手続きをすることができます。

 

Q:エントリーは何社すれば良いのか?

私の大嫌いな質問です。

就活生のカウンセリングでも度々聞かれますし、

きっと質問する方にも悪気があるわけではないのでしょう。

 

しかしあまりに安易です。

エントリー社数と内定数の関連性などに言及する

ニュースや記事(そこへのいいね!)をいまだによく見かけますが

全く本質的ではありません。

 

例えば価格が2億くらいする買い物をしようとする時、

何を大事にして意思決定しますか?

 

「いくつ商品を比較検討したのか」

ではなく

「納得いくまで考え抜いたかどうか」

を重視しませんか?

 

2億という金額は

日本のビジネスパーソンの平均生涯賃金(概算)です。

私の例えは就活を「購買行動に例えている」と解釈してください。

“自分の一生分の労働力など”と“生涯賃金”を引き換える購買行動)

 

とは言えエントリーをする際の目安として

「どうしても何かの基準が必要だ」という方のために、

参考となりそうなURLを貼っておきます。

 

就活ナビサイト「キャリタス」における2017年4月1日時点のデータ

 

Q:就活のナビサイトの使用上の注意点は?

以下2点は注意してください

  1. 掲載されている情報はほぼすべて「良いこと」が書いてある
  2. 業界最大手と2番手のナビサイトを足しても全体の2%程度の情報量しかない

 

Q:1.の意味は?

企業にとって「人材を採用する活動」は

「自社を学生へ売り込む営業活動」

と同義です。

 

つまり

「自社の強み、訴求したい魅力を強調する」

「自社のイメージが悪くなるような都合が悪い情報はなるべく掲載しない」

という力学が自然と働きます。

 

なので、掲載情報と実態の乖離があると感じることが多くなると覚悟しましょう。

むしろ乖離を感じるのは当たり前のことなのです。

 

Q:2.の意味は?

就活のナビサイトで知り得る情報は極めて限定的だ

ということです。 

 

日本の総企業数は約180万社 ※1

リクナビマイナビへの情報掲載社数は合計約5万社 ※2

50,000/1,800,000 ≒ 3%

 

たったこれだけの情報しか掲載されていないのです。

 

ナビサイトは最重要ツールであることを認めつつ

「自分が気が付かない内に限られた選択肢の中から検討している」

ということを忘れてはいけません。

 

補足ですが

① 大企業は約10,000社(全企業数のたった0.5%)

リクナビマイナビ両方に掲載している企業が約30%程度あると仮定すると純粋な掲載社数は約40,000社(ナビサイト掲載には数百万円単位の掲載料が掛かる)

①と②から

就活ナビサイト上に掲載されている企業のおよそ4社に1社が大企業

 

 

【参考】

※1関連

統計局ホームページ/平成24年経済センサス-活動調査 調査の結果

小規模事業者の現状と課題について(中小企業庁)

※2関連

2018年度新卒採用サイト徹底比較|リクナビ・マイナビ・キャリタスのグランドオープン時の状況まとめ | HR NOTE

 

 

網羅的に選択肢を検討することは現実的ではありませんが、

就活生の皆さん

自分の将来の意思決定の重要性をどうか過小評価しないでください!