【学生から得た視点】就活上で出会う魅力的な社会人は、ほとんどが転職を経験している
佐藤です。
世の中の新卒採用担当者にとっては一年で最も忙しいシーズンです。
今週、私にも台風上陸くらいのインパクトがありました。
さて、今日のお題は面接中に学生から得た視点についての考察です。
Q:本当に就活上で出会う魅力的な社会人は転職を経験しているのか
一概には言えません。
もちろん新卒入社で生え抜きの優秀な社会人は沢山います。
おそらく彼(難関私大文系在学)は
のであり
ためにこのように考えたのだと推測されます。
…が、私にとっては目から鱗でした。
Q:どう目から鱗なのか
私が採用プロセスでご一緒した、
『顧客企業の面接官/イベントの参加者のほぼ全員』が転職を経験されている
この事実に気が付いたからです。
私は現在、企業向け採用コンサルを生業のひとつとしており、
数十名の規模から1,000名以上の規模まで幅広く採用の支援をしています。
中には、管理職クラスの方と席を並べて学生に情報提供を行う場面
も数多くあるのですが、彼らの行う情報提供は確かに刺激的(魅力的)です。
そしてその方々はほぼ全員が転職経験をお持ちです。
Q:なぜ転職経験者の話は刺激的(魅力的なのか)
私は
- 伝える内容に厚み(企業の垣根を超えた人生の紆余曲折)がある
- 伝え方が上手い
これらが要因として大きいと考えます。
生え抜きのキャリアをお持ちの方にももちろん紆余曲折があることを認識しつつ、
転職経験者の方の紆余曲折は「勤務先」そのものが変わるという一種のドラマチックさがあるので、学生の興味を喚起しやすいのでしょう。
また転職を経験すると「市場の評価に晒される」ため
- 自身の社会的価値を客観視せざるを得ない
- 今までの自身の実績を魅力的に企業へアピールせねばならない
こうしたことが、彼らをレベルアップさせ、
「初対面の相手の期待値を即座に捉え、それを満たすようなスクリプトで話す」
という技術を磨くのでしょう。
Q:この視点からの示唆
これから社会人になる就活生だけでなく、
入社5年目以内の新人の方には是非、
「定期的に市場の評価に晒されること」
を積極的にして欲しいと思います。
ストレートに言うと
「転職する必要はないので、毎年転職活動してみてください」
という提案です。(※実際に私の周りの優秀なビジネスパーソンは、こうした取り組みをしています)
そうすることで、自身のマーケットバリューを把握することに繋がり、
自身の棚卸や今後の目標設定、日ごろの業務に対する姿勢の見直しに生きてくると考えます。