【採用活動2.0】今年も就活が解禁されました。
佐藤です。
いよいよ始まってしまいました。
就活生の皆さんが、自身の納得のいく意思決定ができますように…
我々も歯を食いしばって頑張ります。
今日のお題は、採用における新時代の足音について。
Q:新時代の足音とは
新卒一括採用が少しずつ崩れて来ています。
今を時めくユニコーン企業、メルカリの取組です。
Q:どう見るか(人事的視点で)
① 採用担当者としての視点
サイバーエージェントの取組含め、優秀な人材を採用する目的において、
非常に合理的な施策だと感じます。現在の中途採用の採用手法ですね。
※これで各社の新卒採用全体がうまくいくかどうかとは別問題ですが…
優秀な学生は、「日本の一括採用」に対して強い不満を抱いているため、
こうした企業の優先順位は相対的に上がり、
自身の就職先として前向きに検討すると思います。
② 評価担当者としての視点
矛盾する「評価の個別最適化と全体最適化」でどう折り合いをつけるか
頭を抱えることになりそうです…。
個別最適化に寄りすぎると評価の難易度が跳ね上がり
全体最適化から脱却できないと獲得した新卒の優秀人材はさっさと辞めてしまいます。
③ 育成担当者としての視点
育成も個別最適化が求められます。
しかし仮に個別の育成カリキュラムを組めたとしても、
誰が教えると最適なのかといった「師弟関係の相性についての議論」など、
解決しなければならない他の変数が残ります。
Q:一括採用は崩れるか
好き勝手に言えば、「10年後にはない」と思います。
メルカリやサーバーエージェントに次ぐ企業は
IT業界を中心にどんどん増えていくでしょう(中途エンジニア市場の枯渇)。
そうなると
- IT業界が他業界よりも圧倒的に好待遇である
- IT業界が他業界に比べ評価が個別最適化されていて納得感がある
- 転職する場合にもリスクフリーである(選択肢が潤沢、ポータブルスキル)
このような認識が広がっていき、
IT業界が新卒にとっての人気業界になる未来が見えてきます。
ここまで来てしまうと一括採用を続ける企業は
採用パワーがなくなってしまい、人材の獲得競争に負けてしまいますね。
【余談】
経団連の指針:全体の30%が守らないような指針に何の意味があるのだろうか…