【考察②】就活ルールの廃止について
佐藤です。
少しずつですが空気が秋めいてきたように感じます。
他方、関西地方の台風被害や北海道の地震など心配ごとは尽きません。
さて、“就活ルール廃止”のテーマで考察を続けたいと思います。
安倍総理の「ルールを順守して」発言や各教育機関の反対もあって、2021年度卒の就活生からいきなりルールが廃止されることは考え難いと思いますが、緩やかに廃止の方向に向かうのではというのが私の考えです。
Q:就活ルール廃止によって何が変わるのか
多くの人が声を揃えるように、私も就活が前倒しになると思います。
具体的にどうなりそうかについては明日以降の記事で言及します。
Q:今の就活で学生の動きはどうなっているのか
画を書いてみると大体こんな感じです。
縦軸はアクティブな就活生数を、横軸は時期を表します。
<ステップ1>
学部3年(または修士1年)次の6月頃から全体の2~3割程度の就活生が夏季インターンシップなどの情報収集や選考対策に動きだします。
<ステップ2>
学部3年(または修士1年)次の10月頃(大学の後期日程開始)から夏季に第一波として動いた全体の2~3割の就活生がインフルエンサーとなり、活動していない層へ影響を与えます。結果、追加でもう2~3割の就活生が年末年始の冬季インターンシップに向けて動き始め全体の半分近くの勢力に拡大します。
<ステップ3>
3月の大手有名就活ナビサイトのオープン(広報解禁)直前あたりから、大学内での合同企業説明会などが熱を帯び始め、それに呼応する形で残りの非活動者が次々と活動を開始します。大手有名就活ナビサイトのオープン~2週間程度でピーク(全体の8~9割程度が活動者へ)を迎えます。
<ステップ4>
5月のGW前後から大企業からの内定を確信した層や中小ベンチャーへの就職を意思決定した層を中心に就活が沈静化し始めます。6月の大企業選考解禁から3週間程度で一気に内定が市場へとばら撒かれ、7月意向は就活を継続する層が少数派に変わります。
<ステップ5>
10/1の内定式をめがけて就活生の動きは終息へ向かいます。
以上が全体像です。
<補足>
・アクティブな就活生とは、就活のナビサイトに登録するだけではなく、実際に足を動かしてインターンや説明会などに参加している学生のことです。
明日以降は以上を前提として、就活ルール廃止により
- 学生の動きがどうなりそうか
- 企業の動きがどうなりそうか
について引き続き考えていきたいと思います。