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次世代リクルーティングマーケットの創造に挑戦する2人が書くブログ

令和時代の就活、採用活動を占う①

佐藤です。

 

長らく平成最後の新卒採用活動の荒波に呑まれており、久し振りのブログ更新は令和初となりました。

直近4カ月間で行った面接対象者は2,000名を超え、個としては日本トップクラスの一次情報量に触れた中で様々な気付きがありました。

 

それを棚卸しながら、令和の就活、採用活動を占ってみようと思います。

 

Q:令和の就活、採用活動は平成のそれと異なるのか

間違いなく変わります。

「学生が在学中に企業の長期インターンシップに参加すること」が当たり前になりつつありますが、それによって今まで存在していた社会人と学生の境界線が曖昧になってきていて、将来的にはほとんどなくなると考えられます。

 

社会人と学生の境界線が曖昧になることは、

  • 人材/人事業界において、中途採用(転職活動)と新卒採用(就職活動)の境界線が曖昧になることと同義
  • 求職者側において、自身のライバルが横(同学年)だけでなく縦に広がることと同義

だと考えます。

 

Q:学生が長期インターンシップに参加することが当たり前になると何が変わるのか

新卒を採用する企業側の評価ポイントとそれを捉えた学生の動きです。

 

<企業側の評価ポイントについて>

これまでの新卒を採用する企業側の「学生に対する評価ポイント」は、「社会人としての実務経験がない」ということを前提にして考えられていました。

 

しかし、一般的に知られている(または想像される)以上に、今のインターンシップ生には裁量が与えられていて(無茶ぶり、丸投げされているとも言える)、若手社会人と同等の経験値や入社後即戦力になり得るスキルを持った学生が採用市場に次々と出現しています。

 

彼らはその経験値やスキルを武器に企業の選考に参加し、当然のように他の候補者を圧倒する高い評価を獲得します(ただの高学歴層は幼く見えてくる)。そうしたことが、長期インターンシップ経験を評価すべきでは?と企業側の評価ポイントの見直しを迫ることになります。

 

<学生の動き>

他方、長期インターンシップによって洗練された学生が与える影響は企業側だけではありません。同じ大学の後輩に対しても、自らの就活経験から「長期インターンシップ参加の重要性」を説いていきます。

その重要性とは

  • 自分が何をやりたいのか、何ができるのかを予め明らかにできる点
  • インターン経験が企業から高評価獲得に直結する点

この2点に集約すると言えます。

この話に影響を受けた後輩学生はその先輩の背中を追い掛けることになります。

 

明日以降、このテーマでしばらく展開していきましょう。