Visiblog

次世代リクルーティングマーケットの創造に挑戦する2人が書くブログ

内定辞退について<怒投稿③>

佐藤です。

 

「顔を覆いたくなる記事」の内容に斬り込む、続編です。

 

business.nikkei.com

 

Q:以下の部分についてどう感じるか

【以下記事の一部を抜粋】

まず大学は、本命企業の内定が出たら、すぐに他社に内定辞退の意思を伝えるよう学生を指導することだ。遅くなればなるほどトラブルを深刻化させることになる。

 <コメント>

個人的に、就活は大学に指導されるものなのか?とそもそもの疑問を感じつつ、就活生個々人に対して「保険として持っておく内定は1つで充分である(保険とする内定は“上書き”しても良い)ということ、「内定が2つになった時に、必ずどちらか1つ辞退をすることで辞退先企業へのダメージを最小化できる」ということを認識して欲しいと思います。

 

Q:以下の部分についてどう感じるか②

【以下記事の一部を抜粋】

 また、法政大学キャリアセンターで多くの相談を受ける内田貴之課長は、「内定辞退の乱発を防ぐには、安易に内定を受諾させないことも大切」と話す。内田課長の場合は、どの内定先を選ぶかで迷っている就活生にはとことん相談に乗り、やりたい仕事を明確にしてそのイメージに合致する企業からのみ内定を受け取るようにアドバイスしている。

 「希望の業務やキャリアプラン、勤務地や給与面への希望、残業時間の多さなど、仕事への希望を切り分けて整理してあげることで、迷いない内定先選びができるようになる」(内田課長)

<コメント>

以下の点で、現場感が欠け妙な忖度で的を外した記事だなと。

 

法政大学のキャリアセンターの取組には敬意を表しつつ、些か「過保護」且つ「表面的な対策」に感じてもしまいます(就活生はいい歳の“大人”なので、自分で勝手にやらせれば良い)。実際、各大学内におけるキャリアセンターから学生の足は年々遠のいているので、こうした取組の効果は限定的でもあります(キャリアセンターはどこかのタイミングで失った学生からの信頼を取り戻したいのかも知れませんが)。

 

むしろ「就活生の内定辞退の乱発が起こるのは、所属大学の教育が行き届いていないからである」という間違った認識を持った人事が万が一まだ残っているのであれば、すぐに改めるべき、ということでしょう。 

 

次回も続編を。