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次世代リクルーティングマーケットの創造に挑戦する2人が書くブログ

【警鐘】就活売り手市場の落とし穴

佐藤です。

 

3月1日以降、ブログ連載が相当難しくなっていますが、

自分にとっての成長環境だと感じるので、土日含めて書ける時に書きます。 

 

今日のお題は、「警鐘」です。

こうした記事を見ると、産業界の将来が一層混沌として見えてしまいます。 

 

Q:この記事から何を感じるか 

www.sankeibiz.jp

 

就活市場が売り手(学生有利)なのか、買い手(学生不利)なのかにより、

その年の新社会人のマインドセット(初期設定値)がまるで変ってしまう

ということです。

 

Q:就活市場が買い手(学生不利)だとどんなマインドセットになるのか

売り手市場に比べて、就職活動そのものが大変になるので、結果 

  • 就労への感謝獲得(就職先への感謝含む)
  • その後の修羅場に対する耐性獲得 (就活が修羅場となり貴重な経験値に)
  • ステップアップのためのハングリー精神獲得 

タフなビジネスパーソンの礎が出来上がることになります。 

 

Q:就活市場が売り手(学生有利)だとどんなマインドセットになるのか

買い手市場に比べて、就職活動そのものが楽になるので、結果

  • 就労意欲の希薄化(就職先に対して批評的になる) 
  • 修羅場に対する免疫を持てない(就活がプラスの経験値にならない)
  • ステップアップのためのハングリー精神を持てない

タフなビジネスパーソンの礎がないままスタートすることになります。 

 

Q:何が言いたいのか

今の就活生に伝えたいのは

どんな就活の軸をもっても構わないが

是非、市況や言葉に惑わされずに本質を見極める努力を自らしてください 

ということです。 

 

例えば

プチQ:40歳で年収1,000万以上の企業という軸については

軸としてはありだと思いますが、

  • 40歳前後の平均年収は563万円である(平成28年度)
  • 給与所得で1,000万円以上の人は208万人である(平成28年度)
  • 208万人は全体の約4%である
  • その企業が約20年あなたの雇用を約束してくれなければ成立しない
  • あなたが20年後1,000万円の年収に見合う条件を満たさないと成立しない
  • 20年後の「1,000万円の定義」は今誰にも分からない
  • その就職先の20年後の姿は確実に今の姿とは異なる(企業の寿命30年説)

 まずこれらを理解していないといけません。

※参考資料:平成28年度民間給与実態統計調査

 

記事ではMARCH以上の人からよく聞くと記事に書かれていますが、

発言者の中で上記のことを理解している人はおそらくいないでしょう。

 

次に

プチQ:転勤がないという軸については

軸としてはありだと思いますし、

転勤がない企業はむしろ増加傾向にあるため実現可能性は高いです。

※他の社会問題についての議論は横に置いておきます 

 

プチQ:サビ残がない(月間40時間まで)という軸については

働き方改革が叫ばれる中、難しい軸ではありません。

 

むしろ

働きたくても働けない状況の中で、自身のスキルアップをどう実現するか

スキルアップをしないままの年収アップなどあり得ない

ことの方が問題なのです。

 

誤解を恐れずに言葉にするなら

今の1,000万円以上のプレーヤーでハードワークをしなかった者などいない

ので、今の条件が変わらない場合、

今後の達成難易度の方が遥かに高いと言えます。

 

Q:佐藤の人事経験から

定性的になりますが、私の後輩を見渡すと

就活に苦労した世代の方が活躍するビジネスパーソンの出現率が高い

傾向にあると思います。

 

2019年卒の就活生の方に一人でも多く

この投稿を受けとめて貰えることを願っています。