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次世代リクルーティングマーケットの創造に挑戦する2人が書くブログ

【学生からの質問に答えてみる➄】御社はなぜ新卒採用を積極的に行っているのですか?

佐藤です。

 

寒暖差と花粉の波状攻撃が、確実に体力を削る毎日。

就活生の皆さんは情報収集に忙しいかと思います。

これからはESと面接と適性検査…別の波状攻撃が始まります。

体調管理に気を付けてお過ごしください。

 

今日のお題も質疑応答で学生から貰ったもの。

 

Q:この質問は良い質問か

良くありません。

※本当に気になっているならちゃんと聞きましょう

 

なぜなら

答えが2つに収束し、聞くまでもないからです。

 

Q:答えがどう収束するのか

以下2つ

  1. 中途採用では求める人物が採用できないから
  2. まっさらな新卒を育成し独自文化を醸成したいから

のどちらかです。

 

Q:中途採用では求める人物が採用できないからとは

就活生には

中途採用=即戦力を採用できる』

と思っている人がいますが、

  • 各業界全体が人手不足である(募集しても応募がない)
  • 即戦力を見極めるのは至難の業である

というのが現状です。

つまり中途採用も非常に難しいのです(特にIT業界)。

 

人事領域には

A社で活躍した人物がB社で活躍できるとは限らない

という通説があります。

 

Q:まっさらな新卒を採用し独自文化を醸成したいからとは

世の中の企業には

「真っ白な人材を自社の色に染めたい」

という共通の欲求があります。

 

内定者研修から積極的に関わり、

その企業独自の価値観を体現した人材を育成したいのです。

そしてその人材をロールモデルとして起用し、

その後の新入社員の将来像(マイルストーン)として設定します。

それを追い掛けるようなメンバーが増えると、

共通の価値観、行動指針が確立でき独自の文化醸成に繋がります。

 

そうした企業から中途採用の人材を見ると

「多かれ少なかれ他社の色に染まった人材」

と見えてしまい、相対的に新卒人材よりも優先順位が下がるのです。

※別の色に染まった人材を自社色に塗り替えるのはより大変だから

 

なので

  • 中途採用はパッチワーク的に(離職した社員数を補う)
  • 新卒採用は恒常的に(組織の拡大、基盤の強化/維持、文化の醸成)

という意味合いで、採用活動を行う企業が多いという認識を持ちましょう。

 

Q:他に答えはありそうか

思い当たりません。

 

上述の理由は保守的に映ると思いますが、

企業にとっての人材調達の方法は

  1. 新卒採用
  2. 中途採用
  3. 派遣、契約社員

の3つに大別され、1.は2.や3.と比べ

  1. 固定された時期に
  2. 一定数、まとまった数の
  3. 似たようなレベルの人材を

採用できる点でメリットがあり、どの企業も注力するのです。