令和時代の就活、採用活動を占う⑦<人事目線>
佐藤です。
引き続き令和の就活、採用活動を占います。
今回も事業会社の人事目線で考えます(そのうち学生目線でも考えます)。
Q:就職難民層とは
この層は、高学歴学内活動集中層と同じく『その学生の活動が大学内で閉じている』ということと、大学生活において『モラトリアム期間』を謳歌してしまったという特徴があります。学業、部活やサークル、アルバイトなどいずれに対しても特に目的意識を持たずに過ごしてきたため、就活時にPRできるだけの実績がありません。
面接における「なぜ、その時そのように行動したのですか?」といった“深掘り質問”に対しても弱いという共通点があります。
Q:就職難民層を見分けるシグナルはあるか
誰にでも見分けられる簡単なシグナルとして
- 所属コミュニティで役職に就いていない(または所属コミュニティなし)
- 各コミュニティにおける自身の実績を定量的に説明できない(自己PRが弱い)
- 志望企業、業界がまとまっていない(または志望理由/動機が弱い)
が挙げられます。
実際はもっと細かく見るべきですが、詳しく知りたい方はメッセージください。
Q:就職難民層は採用できるか
他の3つの層と比較して魅力的に思えないですが、この層を採用するだけでも非常に難しい市況です。
以前も言及しましたが、この層は「内定を獲得できない」のではなく、「複数の内定先から1社を就職先として選択することが非常に難しい」、「就職した後に早期退職に至ってしまったり、ジョブホッパーになってしまう割合が高い」という意味合いで名付けました。
最新の「大卒求人倍率調査(2020年卒)」※リクルートワークス研究所によると、
大卒求人倍率:1.83倍
求人に対して36.5万人の人材不足とのこと。
人材採用難が続く中小企業の中には新卒採用を縮小し中途採用へシフトする企業も出現し始めているそうですが、『中途採用市況も大変厳しい』ということにすぐに気が付くことにもなりそうです。
次回は就職無双層、学生目線での投稿へと展開していきます。