【二者択一】修士進学か民間企業就職か
佐藤です。
刻一刻と3/1が近づいてきています。
既に世の中の人事担当者は一年で最もハードワークが必要な時期に突入しています…。
さて、今日のお題は特に理系学生に対するメッセージです。
Q:修士進学か民間企業就職か
迷っているなら迷わず「民間企業就職」を選びましょう。
※不思議な表現になってしまいました…
Q:なぜ民間企業就職選ぶ方が良いのか
高学歴層ほど修士進学率が高くなる一方で
修士修了後の進路で、「修士で得た専門性を生かした職」に就く人が非常に少ない
と感じているからです。
Q:なぜ「修士で得た専門性を生かした職」に就く人が非常に少ないのか
これまでに面接で直接お話した理系修士生からは
- 修士進学時に研究職を目指していたわけでなかったから
- 研究職に就こうとするとしばらく薄給で過ごさなければならないから
- 自分よりも圧倒的な才能を持った人物がいることに気が付いたから
- 自身のテーマが世の中の脚光を浴びるかどうかは運の要素が大きいから
- 研究成果が実用化されるまで気の遠くなるような時間が必要だから
と聞きました。
Q:上記理由を聞いてどう思うか
修士進学の際の意思決定において、
「もっと自身の進路について良く考えられたのではないか」
と思います。
Q:なぜそう思うのか
上記の回答をしてくれた方々に
「いつ修士進学を決めたのか」
「決め手はなんだったのか」
と必ず聞くようにしているのですが、ほとんどの学生が
プチQ:いつ決めたのか
大学入学時点
か
研究室配属時(大抵3年次)
プチQ:決め手はなんだったのか
大学三年までは基礎知識の吸収に費やされ、アウトプット出すのに1年では短い
か
学業の集大成を残したい
か
周囲が修士に進むことを是としており、特に疑問を持たずに進学した
と回答しています。
一見合理的に見えますが、
「取り敢えず世の風潮に乗っている」
「長期的視点ではなく短期的視点の考えが多い」
という解釈ができると思います。
Q:とは言え2年間学業を延長することは悪くないように思えるが
お金がある人にとってはそうでしょう。
しかし、極端に言えば
「学業を2年延長することで一般的に生涯所得が2000万円以上減る」
と聞くとどうですか?
Q:2000万の根拠は
①2年間延長した分の学費、生活費
②就労期間2年分の収入
の合算です。
特に②については
最も給与の高い、定年間際2年分の収入が削られるので
約1,000万円 × 2年
程度の額と算定できます。
是非進学するのかどうかだけでなく、
修士進学し卒業した後どうするのか
まで考えて決めることをお勧めします。