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次世代リクルーティングマーケットの創造に挑戦する2人が書くブログ

適性検査ってどう使われているの?

佐藤です。

 

お題は就活イベントで受けた質問について。

 

Q:適性検査とは何か

能力検査と性格検査からなる、その人の能力や人となりを把握するためのテストです。

 

Q:人事はどのように適性検査を使うのか

以下のどちらかです。

 

【全社平均値を用いたい企業の場合】

 

  1. 全社員に受験してもらい回収、採点する
  2. 全社員の平均値を把握し、それを採用ターゲットとして設定する
  3. 採用ターゲットの値により近い結果を出した人から合格させる

 

 

【一部の優秀層だけの平均値を用いたい企業の場合】

  1. 全社員に受験してもらい回収、採点する
  2. 活躍している優秀層だけの平均値を把握、それを採用ターゲットとして設定する
  3. 採用ターゲットの値により近い結果を出した人から合格させる

 

どちらも採用ターゲットを具体化する(ペルソナを作る)目的で活用されています。

 

Q:採点手法はどうなっているか

能力検査はあるスコアを足切り基準として用い

性格検査は能力検査合格者を対象とし、検査結果と採用ターゲット像を照合、合致度を評価されます。

 

Q:適性検査で不合格になった場合はどう解釈するか

能力検査で引っ掛かった場合は反省するべきですが、

性格検査で引っ掛かった場合は喜ぶべきです。

なぜなら

全社平均値と乖離があった=入社しても周りと合わずに浮いてしまう

優秀層の平均値と乖離があった=入社しても活躍できない、評価されない

からです。

 

Q:適性検査の不完全性

  1. 多様化の世の中で、同質的な社員ばかりを集めることが正しいのかという視点
  2. 現時点の優秀層と、これから先の優秀層は別である可能性が高いという視点
  3. 性格検査は回答を偽れてしまい、採用ターゲットとして設定するリスクが高いという視点

これら無視できない視点があります。

1.は言わずもがな、2.は活躍するための条件が時代的、社会的背景の違いにより異なるため、3.は対処のしようがありません。ライスケール(嘘つき度:似たような設問に対する回答のバラつき)を判定できるような適性検査が多いですが、それが分かったところで焼け石に水で、性善説を基に先に進めるしかありません。

 

Q:私が就活生だったら“適性検査の結果を採用基準にしている企業”に対してどのような疑問を持つか

・社員が画一的ではないか

・社内の評価制度が時代遅れになりつつあるのではないか

上記のことに人事が疑問を持ち、対応しようとしているのか

上記総合して時代の変化に柔軟に対応する力があるのか

 

 

以上です。

実際これが分かっても何の対策にもなりませんが、精神安定剤にはなるでしょう。

人材業界の端くれとして、適性検査も進化する必要がありますね。