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次世代リクルーティングマーケットの創造に挑戦する2人が書くブログ

【学生からの質問に答えてみる②】御社に入社すると「成長できる」と謳われていますがどのように、どの程度成長できるのですか?

佐藤です。

 

就活解禁が間もなくとなりました。

この時期の風物詩、「リクナビマイナビサーバーダウン」までカウントダウンです。

 

最近何度も繰り返していますが、就活生の皆さん

「パニックになって、間違った意思決定をしない」

でくださいね。

 

今日のお題は、

「回答に、その面接官の力量が表れる、面接官泣かせの質問シリーズ」

これはまさに

ベンチャー殺しの質問

です。

 

Q:なぜベンチャー殺しなのか

世の中のベンチャー企業のほぼすべてが

「成長(または自己成長)」

を謳い文句に新卒採用を展開していて、

ほとんどの新卒採用担当者が解を持たないまま

学生の質疑応答に対応しているからです

 

私がこれまでに参加してきた

「優良ベンチャー企業が集う採用イベント」などにおいても

この質問にちゃんと回答できる採用担当者を

ほとんど見かけたことがありません。

※大手企業にも成長を謳う企業がありますが、多分ちゃんと答えられません…

 

Q:どのような答え方だと良いのか

難易度は高いのですが、

1. 成長の定義をする

2. 成長する前と成長した後の姿を定量的に示す

3. なぜそうした成長が可能なのか根拠を示す

※個々人の資質に依らず、皆が可能なのかも答えられると理想的

4. なぜそれが他社では不可能なのか示す

1.~4.はどれも必要でしょう。

 

Q:佐藤ならどう答えるのか

答えではなく、答え方になってしまいますが、

 

まず1.については

成長=時間軸における異なる2地点間の変化の割合で、傾きが正のベクトル

とでも表現します。

 

次に2,については

最も評価し易い年収で説明すると思います。

例:(入社時)400万円 → (6年目)で700万円など

※この例は年功序列の企業だと苦しいですね…

 

次に3.については

成長後の姿を因数分解し(保持しておくべき経験、能力、技術など)

それが業務経験や育成カリキュラムを通して身につく過程を具体的に説明します。

個々人の資質に依らないとするためには、

先の例でいう6年目で700万円を受け取っている割合を示して説明します。

 

最後に4.については

先の例では、「全国の20代後半で年収700万円の割合」を示して説明します。

その企業にとっての採用競合が開示している

  • 年収のモデルケース
  • 中途と新卒の割合
  • サービスやプロダクトの価格
  • 事業上の潜在的リスク
  • 組織構造上の潜在的リスク

を盛り込めると一層説得力が生まれると思います。

 

これがすべてではありませんが、

少なくともその人なりのロジックで回答できない場合、

「顧客に対する説明責任を果たせない」

と断罪されても仕方がないですね。