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次世代リクルーティングマーケットの創造に挑戦する2人が書くブログ

【ナンセンスな質問を斬る】配属先は希望できますか、またその希望は通りますか?

佐藤です。

 

就活解禁が明後日となりました。

我々も繁忙期の波に飲まれて体調を崩さないことが、

至上命題と化しています。

 

今日のお題も質疑応答関連。

 

Q:なぜこの質問がナンセンスなのか

2つの意味でナンセンスです。

 

1つ目としては、面接官の回答が分かりきっているから。

その回答とは

「もちろん個々の希望を聞いて、最終的な配属先を決めます」

と、ほぼ間違いなく言われます。

 

2つ目としては、サラリーマンとは何たるかを理解していないから。

それは

「勤務先の指示命令に基づいて業務を遂行し給与を貰うのがサラリーマン」

であり、

自らの配属先や業務内容は原則「勤務先に決定権がある」のです。

※自身の意思や希望を持つな、という意味ではもちろんないですよ

 

Q:「個々の希望を聞いて、最終的な配属先を決めます」とは何を意味するか

個々の希望を聞くというのがポイントです。

協議の上で決定するというプロセスが大事なのであって、

「結果が希望通りになるかどうかは別問題だよ」

というニュアンスが含まれているのを見過ごしてはなりません。

 

OBOG訪問、社員面談の中で

「配属先の希望は出せるし、その希望は聞いてもらえるよ」

と言われても、鵜呑みにすることはやめましょう。 

おそらく別の問題が横たわっています。

(例:入社後何年か経ってから希望部署へ配属されたなど)

 

Q:「配属先や業務内容は原則、勤務先に決定権がある」とは何を意味するか

現実をありのままに伝えると

自分の働き方や仲間、業務内容などを自らの意志で決められるのは経営者だけ。

どこかの組織に属して、自らの労働力と引き換えに給与を貰う場合は「言われたことを期待値通りに遂行すること」が真っ先に求められます。

 

将来出世をして、一定の決裁権限をもつ役職クラスになったとしても、

さらにその上の経営層の決定事項に従い、自身の決裁権限を発動することになります。

 

Q:配属リスクを避けたい場合どうすれば良いか

以下

  1. 業務内容が限定的な企業を選択する(自身がやりたくない仕事がない企業)
  2. 職種別採用で希望職種の内定を獲得する
  3. 入社後の配属先まで入社条件に盛り込んでもらった上で内定承諾する

以上のいずれかです。

 

Q:転勤をしたくない場合どうすれば良いか

転勤をしたくない場合は

希望勤務地に本社があり、短期的にどこかに支社を作る予定がない企業を選ぶ

ことが必要です。

 

金融機関のエリア総合職なども、転勤リスクを限定的にできる選択肢ですが、

「転勤リスクがヘッジされる代わりに、別のリスクが増大している」

※例えば全国型総合職と比べ給与が上がり難い、一定層以上出世できないなど

と捉えましょう。