【学生からの質問に答えてみる④】御社の若手社員には裁量権がありますか?
佐藤です。
就活解禁から1週間。
1日が飛ぶように過ぎていきます。
今日のお題もつい最近、実際に面接の場で受けた
ナンセンスな質問シリーズ。
Q:この質問はなぜナンセンスなのか
またしても2つの意味でナンセンスです。
- 学生が狙う「成長欲求があるな」という評価には繋がらない
- 企業によらず答がほぼひとつに決まっている
いずれも例外はありますが、このことを認識しておきましょう。
人事によってはこの質問が出るだけで
「本質的に考える力がないな…」
と減点対象にする人も居るので要注意です。
Q:なぜ「成長欲求があるな」という評価に繋がらないのか
ざっと
- 成長欲求がなくても言えるから
- 皆が同じことを言うから
- 成長欲求を評価していないから
- 真の成長欲求がある人は「裁量は与えられるもの」と考えていないから
こんな感じで納得してもらえると思います。
Q:なぜ企業によらず答がほぼひとつに決まっているのか
大抵の場合
「ありますよ!」
「年次が重なるにつれ大きくなっていきます!」
と言われます。
まずこの質問のようにYES or NO で答える質問において、
企業側に「NO」 と答えるメリットがないですよね。
実際はNOであっても、回答者は「YES」と言いつつ、
嘘にならないような説明をするわけです。
Q:裁量は与えられるものではないとはどういうことか
以下2つです。
- 裁量がない仕事が存在しない
- 裁量を大きくするのは自らの力である
プチQ:裁量がない仕事は存在しないとは
逆説的になりますが、
裁量の辞書的な意味は
「問題を自分の考えで判断し処理すること」
とあり、仕事を進める上で
自分の考えで判断し処理することは少なからず必要です。
つまり裁量がない仕事はないわけです。
プチQ:裁量を大きくするのは自らの力であるとは
世の中には勤続年数に比例して裁量が大きくなる企業もありますが、
勤続年数以上に、裁量を大きくするのは「自身の実績」に他なりません。
自身に与えられたミッションを達成し、実績を積んでいくことによって
「より大きな問題を自分の考えで判断し処理すること」
を周囲から容認されることになります。
これが「裁量が大きくなる」ということです。
この点でベンチャー企業と大企業の違いを見ると
若いうちにtakeできるriskの大きさ
が違います。
大きなリスクをテイクして挑戦し、相応の大きなリターンを得られると
その実績から次の挑戦ではより大きなリスクをテイクすることができます。
(ルー大柴さんのような言い回し…)
このループが大企業よりもベンチャー企業の方が早い
これは間違いないでしょう。