【学生からの質問に答えてみる⑥-2】優秀な人材が定着するための施策はありますか?
佐藤です。
怒涛のひと月でした。
が、その締め括りに相応しい思わぬギフトが届きました。
その件についてもいずれこちらで触れられればと思います。
さて、今日のお題は昨日に引き続き
「学生からの質問に答えてみるシリーズ」を。
Q:この質問をする学生の意図は
この質問をする学生の意図はおそらく
- テンプレート的な回答
- その企業の人事制度そのもの
を聞きたい訳ではなく
- 目の前の人事がこの質問をどう解釈するのか
- 自分の想像を超える回答を返せるか(優秀の定義など)
という点で人事の(もちろん企業の)品定めをしてきています。
Q:この質問をする学生の特徴は
優秀である可能性が高いです。
なぜそう考えるのかと言えば
優秀な人材を定着させることは難しい
ということを認識できているからです。
このことを認識するためには
自分の周りに優秀な人材(自分自身を含む)がいて、
その人材が組織に長期間コミットする時に、
何か特別な理由がそこにあるということを、
見たり、聞いたり、感じたりしなければいけません。
それを踏まえると
・自身が優秀である
か
・自身の周囲が優秀である
か、またはその両方か(類は友を呼ぶ)
という仮説が立ちます。
Q:どう答えるか(全力で考えてみます)
残念ながら優秀な人材を定着させるための有効な施策はもてていない。
また他企業の事例でも有効だと感じる施策は見当たらない。
個人的に、「優秀な人材を定着させる施策とは」という
非常に難しいテーマについて考え続けたいが、現段階の仮説として
「優秀な人材は定着させられない」という立場の方が有力だと思う。
なぜなら
- “優秀な人材”を一括りにして考えることができない
- 優秀な人材もその時々で“求めていること”、気持ちが変わっていく
- 優秀な人材は就労先への依存度が極めて低い(自立している)
- 優秀な人材は引く手数多である
- 優秀な人材は報酬などの条件面だけでは動かない
からだ。
なので「優秀な人材は定着させられない」という立場を前提に、
「優秀な人材と雇用関係でなくなってもビジネスパートナーとして上手に関わる方法」
を模索することが現実的ではないかと考えている。
雇用関係が解消されても、優秀な人材と良い関係性で付き合うためには
在職中にその人材といかに信頼関係を築いておけるか
ということが極めて重要だと思う。
- 嘘のないコミュニケーションを取る
- 仕事以外の場でも時間を共有する
- 色々な場面でディスカッションをする
- 正当な評価をする
- まず最初にこちらから信頼をする
ということを基本動作として当たり前にやることが近道だと考える。
他方、今後優秀な人材から見て
“雇用関係はないが魅力的なプラットフォーム”
としていかに認識されるか、
というテーマこそ企業経営者、人事担当者が頭を捻らなければならないことであり、
企業間の明確な差別化要素になると思っている。
Q:なぜこう答えたのか
書くと長くなるのでまたにします。
Q:注意
就活生の皆さん、
このブログは意外と人事関係者の方々も読んでくださっているようなので、
「この質問をすると優秀だと思われるのか!」
と安易に実際の面接で使わないようにしてくださいね。