【学生からの質問に答えてみる⑥-1】優秀な人材が定着するための施策はありますか?
佐藤です。
早いもので2018年も1/3が終わろうとしています…。
年々、時間の経過について体感速度が速くなっている気がします。
さて、今日のお題は
「学生からの質問に答えてみるシリーズ」を。
Q:この質問は良い質問か
良い質問です。
なぜならその回答で
- その企業の人材の層の厚さ
- その企業が仕事の再現性の高さをどのように実現しているか
- その企業の人事がこの難題をどう捉えているのか
- その企業の人事制度が時代遅れになっていないか
などなど、様々なシグナルが回収できます。
久しぶりに学生の質問で
「おっ!良い聞き方をするな。」
と感心しました。
Q:「離職率を低下させるための施策はありますか?」では何がダメか
そもそも離職率とは
ある時点での従業員のうち、一定の期間においてどの程度の従業員が退職したか
を表す指標です。
つまり
離職率を低下させる施策 = 従業員を辞めさせない施策
であり、この場合の従業員には
何か特別な理由がなくても辞めない(辞められない)優秀とは言えない人
が含まれるためイマイチなのです。
一方で上述の質問の良いところは
「何か特別な理由がなければ辞めてしまう(引く手あまたの)優秀な人を繋ぎとめるための何か」
を問うている点です。
Q:及第点を獲れる人事の回答とは何か
いくつかのアプローチが思い当たりますが、
- 正当な評価を行っていることを説明する
- 十分な報酬があることを説明する
- 業務のやりがいや難易度の高さを説明する
- 勤務を継続した場合に得られるその他のリターンを説明する(将来性など)
最低でもこれらは必要でしょう。
おそらく多くの場合、これらの回答に終始すると思います。
Q:なぜこれらが及第点なのか(真っ当ではないのか)
本質を突けていないからです。
言い方を変えると
どれも自己満足的な説明になってしまうから
とも言えます。
例えば
- 正当な評価かどうか
- 報酬が十分かどうか
- 業務にやりがいがあるかどうか(難易度が高いかどうか)
- 企業に将来性があるかどうか
以上はすべて
「受け手が決めること」で、「その企業が決めることではない」
ですよね。
Q:どんな答えが理想的だと思うか
このテーマは面白いので
次回は佐藤なりの回答を考えて投稿したいと思います。