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次世代リクルーティングマーケットの創造に挑戦する2人が書くブログ

【就職ミスマッチ防止!】企業研究はどう進めるべきか?(後編)

佐藤です。

 

更新の間が空いてしまいましたが、前編の続きを。

 

Q:その企業の良い面と悪い面をどう把握するのか?

 

把握していく過程において

① 良い面を裏返して考えてみる

② 同業他社と比較してみる

こうした方法がおススメしましたが、実際にやってみます。

 

①について、例えば

・自社製品(サービス)のシェアがNo.1!!

このセールスポイントは非常に魅力的です。

 

これを裏返すと

・大幅にシェアを伸ばせない(事業の成長が限界点を迎えている)

断言は禁物ながらこうなります。

 

こうした企業には

「今後売上(利益)をどう伸ばしていくのか」

中長期的な事業の成長戦略について必ず質問をしたいところです。

 

もうひとつ

・働く仲間が優秀である!!

このセールスポイントも負けじと魅力的です。

 

これを裏返すと

・優秀な同僚(上司、部下含め)が競争相手となる

となります。

 

どんな企業でも “評価” があり、役職の数が限られています。

優秀な仲間と働けるというのは熾烈な環境で競争することだとも言えます。

 

良い面と悪い面というのは表裏一体であることを忘れないでください。

 

それでは②の同業他社と比較してみるという点ですが、

「その企業特有の現象なのか、そうでないのかを明らかにする」

「企業間で差がある(ない)ならその理由を明らかにする」

という作業を指し、その企業の輪郭を掴もうとすることです。 

 

 例えば

「社員の離職率が15%」

という企業があるとします。

 

100名規模で毎年15名程度退職する計算になり、「何か問題を抱えているのでは?」と心配する人もいるかも知れません。

 

しかしどんな企業でも

退職する者:「転職できるししたい者」と「転職できないがやらざるを得ない者」
退職しない者:「転職できるがしたくない者」と「転職できないししたくもない者」

に分かれることを踏まえ、まず15%という数値が業界平均値と比べてどうか(全体における位置づけ)確認しましょう。

 

次に共通項の多い企業間で比較します。

 その際、離職率の数値が近似値かということに加え

・各企業の退職者の転職先例

・各企業出身の事業経営者がいないか

・各企業の人事担当者がその離職率をどう評価しているか

などを調べていくと新しい発見があります。(離職率が高い=人材輩出企業かも知れません)

“似たような数値でも内訳が異なる”なんてことはよくあることなんです。

 

 

以上のように、単に与えられた情報を鵜呑みになんとなく白黒付けるのではなく、

自ら仮説検証し、できる限りの情報源を活用しながら 企業研究を進めてください。

 

 

蛇足

Q:退職される方々はどんな理由で退職されることが多いですか?

この質問は人事が答えることができないことが多く、効果がないのでご注意を。

※人事にとって退職者の本音を聞けるというのはレアケースです。