【就活の闇】企業独自の就活イベントには1度でも多く参加すべきか?
佐藤です。
今日のお題は、特に大企業就職を目指す就活生の誰もが気になること。
先日の弊社イベントでも
「今から大企業の選考(インターン)に絞って就活した方が良いのでしょうか?」
との相談がありました。
結論は
「最低限の参加で良い」
です。
Q:イベント参加などのログ(記録)は残るのか
はい、これから就活生がその企業に対して行う行動はすべて記録されます。
提出書類はもちろん、イベントや選考の参加日時、遅刻や早退、その時の服装、キャンセルの回数、最後にマイページにアクセスした日時などすべてデータ化されています。
「えっ!?」
と驚く方が居るかも知れませんが、自分が採用する立場だとしたらどうですか?
その就活生を評価するためのシグナル(判断材料)をひとつでも多く回収したいですよね?
“ビッグデータ”、“HRtech”という言葉が流行って久しいですが、現代においてデータを全く用いずに採用を成功させている企業を私は知りません。
Q:就活イベントの参加回数と比例して自分の評価は上がるのか
一般的に“強くそう思い込まれている”ものの、残念ながらそうとは限りません。
参加回数に比例して、その企業に対する忠誠心をより強く示すことができる反面、
自分のマイナス評価に繋がる材料を、企業側に与えるリスクも増えるからです。
私の教え子ですが、某大企業A社の夏のインターンシップでトップの成績を納めた国内難関大学に通う学生が居ました。
その学生は、かといって自己を過大評価することなく、その後も積極的に就活を展開、私の目から見ても「その年の就活生のトップクラス」と言える優秀さでした。
その後、その学生は某大企業A社を第一志望とし、就活の選考解禁時までに計30回ほど 、その企業の開催する就活イベント(人事面談やOB・OG訪問含む)に参加しました。その過程で「入社後の配属先の相談」まで言及されたそうです。
選考解禁後、最終面接でサイレント(不合格)となりました。
教え子に落ち度があったのか、私には分かりませんが、
「その企業にどれだけ忠誠を尽くしても、生殺与奪の権利は企業側にある」
というキーワードがここでも浮かび上がります。
Q:「最低限の参加でよい」というアドバイスの最低限とは何か
そのイベントに参加することで選考ステップが先に進む(内定に近づく)かどうか
がポイントです。「選考以外のイベントには参加する必要がない」と言い換えても良いでしょう。
Q:そのイベント(あるいは次のイベント)が選考かどうかどう判断するのか
その場の人事担当者に直接聞いてください。
その場に手伝いに来ている現場の若手社員に聞いても「自分は人事じゃないから分からない」と言われてしまいます、なので必ず人事担当者に聞いてください。
Q:人事からの回答が曖昧な場合どうすべきか
その企業は自分の選択肢から外して良いでしょう。
※ぶっちゃけ聞かずとも2018年6月までに実施予定の企業の独自イベントは“選考”です
選考を継続する場合、常に自分が不利な状態(情報不足のまま)でコミュニケーションを取り続けることを覚悟してください(悲しいことにその力関係は入社後も継続します)。
実際に人事担当者が交渉上手であるほど、学生側に選考プロセスを明らかにしたがりません。それはその担当者に課せられた「採用目標数」を達成するための調整弁が必要だからです。
【余談】
なぜ選考プロセスを明らかにできないのかと問うと「経団連の採用指針に則って採用活動をしているから、本選考期まで教えられないんだよ」といかにもホワイトっぽく説明されることがあります。
そう回答された場合
①何も考えていない人事担当者
②交渉に熟練した人事担当者
かのどちらかです。できればどちらも遠慮したいですね…。