グループディスカッション<グループワーク>の考え方(入門編)
佐藤です。
今日のお題は実践的なグループディスカッションの考え方です。
苦手だという人多いですよね。
Q:グループディスカッション<グループワーク>って何?
1時間程度の集団選考、就活生は6名前後で1つのグループを組織します。
各グループに対して1~2名の選考官が居て合否が判定されます。
Q:どんな形式があるの?
- ディベート形式
- ディスカッション形式
この2つです。
Q:それぞれどんなことやるの?
ディベート形式
1つのお題を提示され、2つの立場に振り分けられます。(例:賛成派と反対派)
割り振られた立場に基づいて主張を準備し、お互いにその主張を展開し合う内容です。
ディスカッション形式
1つのお題に対して、1グループ全員でアウトプットを出します。
最後に、グループで考えた結果を他チームや選考官に対してプレゼンテーションします。
Q:実施の目的は?
グループ面接同様、主に選考プロセスの序盤に実施されることが多く、
その目的は “足切り” です。
※一部の企業は「チーム形式でワークさせた場合の具体的イメージを回収し、配属時の参考とする」ためや「個人としての評価と、チームワークさせた場合にギャップがないか確認する」ために、選考の終盤で実施しています。
Q:グループディスカッションの合格率ってどのくらい?
25%~50%程度です。(もちろん企業により異なりますが)
グループ面接よりも運営側に余裕があり、細かく評価をつけることができるので、単なる “足切り”だけでなく “参加者の格付け” まで可能です。
Q:グループディスカッション通過の秘訣は?
とにかく加点を稼ぐことです。
グループ面接と明確に違うのはこの点です。
グループディスカッションで発言量が0だった場合、確実にNGになります。
Q:加点されるためにはどうすればいいの?
チーム、またはチームのアウトプットに貢献することです。
例えば
- 時間管理をする
- ホワイトボードに書く
- 議長を務める
- プレゼンターを務める
こうした「役割を果たすこと」を想像する人が多いと思いますが、
役割を果たす ≠ チーム、またはチームのアウトプットに貢献する
という視点を忘れないでください。
Q:良い例と悪い例を教えて?
<タイムキーパー編>
良い例:「あと〇分なので次の作業をしよう」と時間管理+建設的提案ができる
悪い例:「あと〇分です」とだけ発言する、単なる喋る時計になってしまう
<ホワイトボードなどの書記編>
良い例:出てきた案を構造的に記載し、視点の抜け漏れや次の課題を明示できる
悪い例:出てきた案、発言を場当たり的に書いていってしまう
<議長編>
良い例:論点を見失わずに議論を進行、活性化できる、時間内にアウトプットを出せる
悪い例:単なる「仕切り屋」になってしまう
<プレゼンター編>
良い例:聞き取り易く、分かり易く説明ができる
悪い例:書いてあることを単に読み上げるだけになってしまう
こう書くだけでも違いが明らかですが、
現場を見ている側(選考官)にとっても一目瞭然です。
このようにいくつかの役割に分けて評価をし、
選考官が「この学生の貢献度が高かったな」と感じた順に順位がついて、
上から合格となっていきます。