グループディスカッション<グループワーク>の考え方(応用編)
佐藤です。
実践的なグループディスカッションの考え方の続きをどうぞ。
Q:グループディスカッション<グループワーク>の選考官てどんな人?
人事担当者か、現場の社員でもマネージャークラスの方がほとんどです。
グループ面接とは違い
「チーム、またはチームのアウトプットに対する貢献度」
を評価しなければならないため、
より俯瞰的な視点とロジカルさ、実務の経験値が必要になるためです。
Q:グループディスカッションで、加点され易い有利な役割はありますか?
ありません。
実際に
議長を務めた ≠ 合格し易い
ので、無理に不得意なことをやる必要もありません。
仮に議長を務める人が合格し易いという考えが成立するなら
「その企業の中の人材は “議長タイプばかり” 」
となり偏ってしまいますよね。
Q:チーム、またはアウトプットに貢献するってどうすればいい?
レベルの高い質問です。
まず基本動作として大切なのは
- 論点(イシュー)を捉え、見失わないこと
- アウトプットイメージを持つこと(ex:プレゼン資料の完成系など)
- 制限時間から逆算し必要作業を分解、おおまかな時間配分をすること
- 自分の意見を端的に述べ、固執しないこと
- 自分、他の誰かが分からないことをそのままにしないこと
- 他者の意見を尊重しつつも鵜呑みにしないこと
- メンバー間の合意形成を細かく取る事
- アウトプットの品質にこだわり、手戻りを恐れないこと
- 間違いに気がついたら迅速に軌道修正をすること
- 各メンバーの特徴を早い段階で掴む(仮説を立てる)こと
- チームに足りない部分を自らの発想や動作で補うこと
です。ザッと挙げただけで11個も出ました。
すべて出来る人はスーパーマンですが、
上記11項目の中で2つから3つ体現できれば十分に
「チームに貢献している」と評価されるでしょう。
Q:上記11項目についてもう少し具体的に説明して欲しい
最初の5つについて補足してみます。
私が目を付けるシグナルとしては
論点(イシュー)を捉え、見失わないこと
これができる人は、議論が逸れたり、収拾がつかない時、停滞した時に
「そもそも今回の論点は〇〇だよね」という発言ができます。
アウトプットイメージを持つこと(ex:プレゼン資料の完成系など)
これができる人は、議論の序盤、ホワイトボード(紙)に完成イメージの画が描けます。(プレゼン資料のページ数、各タイトル、構成案など)
制限時間から逆算し必要作業を分解、おおまかな時間配分をすること
これができる人は、議論の序盤、ホワイトボード(紙)に時間割(作業工程表)が書けます。
自分の意見を端的に述べ、固執しないこと
これができる人は、「私は〇〇だと思う、なぜなら…」と説明ができ、「あなたの意見はこの点で私の意見よりも優れているからそちらを採用しよう」と反応できます。
自分、他の誰かが分からないことをそのままにしないこと
これができる人は、「ごめん、私ここが分かっていないんだけど、誰か説明して」とリクエストできたり、「この部分て曖昧で〇パターンの解釈があり得ると思うんだけど、皆はどう思う?」と提案、確認できます。
Q:NGな行動はあるの?
やってしまいがちなことを2つ紹介すると
- 相手、メンバーを言い負かすこと(言い負かそうとすること)
- 「もうこれでいいよ」とアウトプットに対して妥協する発言をすること
です。
今回の投稿は難しくなりましたが、意識するだけでも違うと思います。
皆さん頑張ってください。